髪の毛の静電気を防ごう!すぐできる7つの対策

AGAトピックス
髪の毛の静電気を防ごう!すぐできる7つの対策の画像

静電気は髪の毛の大敵

静電気により逆立つ髪の毛

乾燥しがちな冬。
今時期は服を着るときや脱ぐ時、ブラッシングの時などに髪に静電気が起きたりしますね。実は静電気が髪の毛に与える影響は大きいことをご存知でしょうか。

毛髪の外側はキューティクルと呼ばれるタンパク質の層で覆われています。キューティクルは毛髪の防護壁の役割を果たしており、外部の刺激から毛髪を守ると同時に、髪の毛に含まれる水分やタンパク質が外部に流出するのを防いでいます。

髪の毛に静電気が発生すると、キューティクルが傷ついてしまい、毛髪がダメージを受けやすくなり、抜け毛の増加や頭皮の炎症を引き起こします。

また、キューティクルが傷ついた髪は十分な量の水分を保持することもできなくなるため、パサついたり、毛先が絡んだり、切れ毛が多くなったりとさまざまなトラブルが発生します。

静電気はチリやホコリのような細かな汚れを頭皮に吸着させる作用も持ちます。こうした汚れには細菌や真菌などの多数の病原菌が付着しているため、静電気によって頭皮についた病原菌が炎症を引き起こす可能性もあります。

さらに、頭皮や毛髪の表面で発生する静電気だけではなく、体内で発生する静電気も毛髪への悪影響を及ぼします。
呼吸や消化などを通じて体の内部で発生した静電気は、血管を傷害したり、赤血球同士を吸着させることで血液の流れを阻害したりする働きを持ちます。

その結果、血行不良が引き起こされて毛根に行き渡る栄養素の量が減少してしまい、毛髪の正常な発育が妨げられることとなります。

このように静電気は髪の毛の大敵であり、特に静電気が多く発生する冬場などには、健康な毛髪を維持するために適切な対策を取る必要があるといえます。

静電気の原因

静電気は、健やかな髪の毛を保ちたい人、では静電気が起きる原因にはどのようのものがあるのでしょう。

摩擦による静電気

静電気は多くの場合、物と物との摩擦により発生します。
人が物に触れると摩擦帯電により静電気が発生します。また、逆に人が物から手を離した時などにも剥離帯電と呼ばれる現象により静電気が発生することがあります。

人が頻繁に触れる物の一つに衣服があります。人は常に衣服を身につけて生活しているため、衣服の着脱時はもちろんのこと、日常生活のあらゆる動作を通じて身体と衣服が擦れあうため、これらはすべて静電気発生の原因となります。

湿度の低下による静電気

静電気の発生には湿度も大きく影響しており、特に空気が乾燥しているときに発生しやすくなります。湿度が高いときには身体の中に溜まった静電気が空気中の水分によって少しずつ放電されていくため、身体の内部に過剰に静電気が溜まることはありません。

これに対して湿度が低く空気が乾燥した状態だと身体の内部の静電気を空気中に放電することができなくなり、静電気が身体の中に徐々に蓄積されていきます。

この状態で金属の物質などに触れると、身体の内部に溜まった静電気が一気に放出されてしまい、バチっという強い衝撃が身体を襲うことになります。
このように、静電気の発生は湿度と深く関係しており、空気の乾燥しやすい秋~冬にかけては特に注意が必要となります。

冬場などに頭皮や毛髪が乾燥していて水分が少ない状態だと、この部分に静電気が発生しやすくなり、深刻なダメージを与えてしまう可能性があります。空気の乾燥しやすい時期には以下に解説するような対策をとることによって、大切な髪の毛を静電気の被害から守ってあげることが大切になります。

血液の酸性化による静電気

意外に思われるかもしれませんが、静電気の発生原因の一つに血液の酸性化が関わっています。

健康な人の血液は弱アルカリ性ですが、生活習慣の乱れや栄養バランスの悪い食事、ストレスなどによって血液が酸性に傾く場合があり、こうした人では静電気が発生しやすくなるといわれています。

静電気は外的な要因で発生すると思われがちですが、実は体内環境も影響しているのです。
静電気が起きにくい人と起きやすい人がいるのも、このあたりが関係している場合があります。

静電気の対策

静電気対策のためのヘアケア

静電気はきちんとした対策をとることで、頭皮や髪の毛に与えるダメージをかなり軽減することができます。以下のようなポイントを意識して、静電気の悪影響から守るように努めましょう!

湿度を調整する

静電気は乾燥すると発生しやすくなるため、部屋の湿度を適度な高さに保つことは大切です。
湿度35%以下は静電気の危険信号といわれますので、加湿器や湿度計を用いて部屋の湿度を40~60%程度に保つようにしましょう。

特に、冬場に暖房器具などを使用していると急激に湿度が下がってしまうので注意するようしてください。

衣類を工夫する

静電気の発生のしやすさは着こなしによっても大きく変わってきます。
衣類には素材ごとに帯電列と呼ばれる特性があります。たとえばウール、ナイロン、絹などはプラスに帯電しやすく、反対にポリエチレン、ポリウレタン、アクリルなどはマイナスに帯電しやすい性質を持っています。

静電気はプラスに帯電しやすい素材とマイナスに帯電しやすい素材とが擦れ合ったときに発生しやすくなるため、衣服を組み合わせる際はプラスならプラスどうし、マイナスならマイナスどうしのようにできるだけ近い帯電列を持った素材同士を組み合わせるようにしましょう。

ちなみに、冬場によく見られるようなフリース+ウールセーターのような組み合わせは帯電列がプラスとマイナスに偏ったもの同士で、静電気を発生させやすい危険な組み合わせといえます。

霧吹きで髪に水分を補給する

静電気は乾燥により発生するため、髪の毛全体に潤いを与えることで発生を抑えることが可能になります。特に乾燥が気になるようなときに離れた位置からシュッと一吹きするだけでしばらく効果が続き、大切な髪を守ることができます。

アミノ酸系シャンプーを使う

頭皮に優しいシャンプーを使って頭皮に潤いを与えることも大切です。

ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Naなどの成分を含む石油系シャンプーは洗浄力は強いものの、汚れと一緒に頭皮の皮脂も過剰に洗い落としてしまうため、頭皮を乾燥させてしまいます。

これに対してアラニン酸などを含むアミノ酸系のシャンプーを使うことで、頭皮に対する刺激も抑えられ、保湿環境を整えることが可能になります。

シャンプー後はすぐに髪を乾かす

シャンプーし終わったあとに髪を濡れたまま放置しておくと、髪が傷む原因となります。髪が濡れた状態のままですと、キューティクル同士が絡まってしまい、毛髪の先端部から乾燥が進んで静電気が発生しやすくなります。

お風呂上がりは濡れた髪を放置せずにドライヤーなどを使ってすぐに乾かすようにしましょう。

アウトバストリートメントやオイルを使って保湿する

毛髪からの水分の蒸発を防いで静電気の発生を防止するためにはヘアオイルの使用が効果的です。
ドライヤーを使う前に適量を毛先になじませておくだけで、ヘアオイルのキューティクル保護作用により潤いのある髪をキープすることができます。

また、ヘアオイル以外にも椿油、ココナッツオイル、エキストラバージンオリーブオイル、ワセリンなどで代用することも可能です。手軽にへアケアしたい方にもオススメの方法です。

ブラシを木製にする

現在、発売されているブラシの多くはプラスチック製ですが、これらは帯電しやすく、静電気発生の原因となります。
このため、ブラシは木製のものかマイナスイオンを発生させて静電気を除去できるタイプのものにすることをお勧めします。

また、ブラッシングする際もブラシを水拭きしたり軽く水ですすいだりしてから使うと静電気が発生しにくくなるといわれています。ただし、材質によってはぬらしてはいけないブラシもあるので注意してください。

塩素除去機能のついたシャワーヘッドを使う

水道水中の塩素は強い殺菌力をもっていますが、同時に毛髪や皮膚のタンパク質に対する酸化作用も有しています。
このため、シャワー時に水道水を用いることで、毛髪のキューティクルがダメージを受けて静電気による影響を受けやすくなります。

塩素除去機能のついたシャワーヘッドを使えば、毛髪を塩素によるダメージから守ることができ、静電気による悪影響も緩和できるようになります。

まとめ

静電気対策は健康な髪を保つだけでなく、抜け毛予防や育毛にも役立ちます。
少し工夫を取り入れるだけで静電気の不快なパチパチ感を軽減することもできるので、今回ご紹介した方法をぜひ取り入れてみてください。

この記事を読んだ人はこれも読んでいます

AGAの記事一覧を見る
ドクター正木の教えてAGA AGAセルフチェック FAGAセルフチェック