秋は抜け毛が増える!その原因と対策方法
髪が抜けるというのは毎日のことですが、季節の変わり目や秋は抜け毛が増えると言われています。今回は秋に抜け毛が増える原因と抜け毛を予防する対策を解説します。寒くなって抜け毛が増えてきた…と言う方はぜひチェックしてみてください!
秋は抜け毛が増える季節!その原因とは
私たちの髪の毛は一定の周期に従って成長や脱毛を繰り返しています。
1本の髪の毛が成長してから抜け落ちるまでの周期のをヘアサイクルと呼び、ヘアサイクルは大きく「成長期」「休止期」「退行期」の3つに分けられます。
成長期とは毛母細胞が分裂をすることで毛髪が伸長する時期を指します。成長期に伸長した毛髪は成長が止まる退行期を経て休止期に移行します。
休止期になると、毛根が毛穴の表面へと押し出されていき、自然に毛髪が抜け落ちます。
このように、抜け毛とはヘアサイクルの過程で起こる正常な反応であり、健康な人でも1日に50~100本程度の抜け毛が生じるのは自然なことです。
しかし、ときにはこうした正常な抜け毛の本数を大きく上回る異常な抜け毛が生じることがあります。
これは、秋などの季節の変わり目にも多くみられ、主に以下のような理由により発生すると言われています。
季節の変わり目による影響
犬や猫などの動物は季節の変わり目になるとゴッソリと毛が抜け、新しい毛が生え替わります。
この時期を換毛期といいますが、人間もこれらの動物と共通する遺伝子を持っており、多少なりともこうした遺伝子の影響を受けることで通常よりも抜け毛の本数が増えると考えられています。
紫外線によるダメージ
秋に抜け毛が増える原因の一つに、夏の間に受けた紫外線の影響があります。夏の強い日差しによる紫外線のダメージは肌だけでなく毛髪にも悪影響を及ぼします。夏の間に紫外線を浴び続けたことによって蓄積したダメージにより毛母細胞が損傷され、秋が始まる頃に異常な抜け毛が発症してしまうのです。
血行不良による影響
秋になると気温が下がります。特に昼と夜の気温差が激しくなることで、体が温度変化に適応できなくなり自律神経のバランスが崩れやすくなります。すると末梢血管が収縮することにより血行不良が引き起こされ、頭皮にも十分な影響が行き渡らなくなくなって抜け毛が増加してしまいます。
乾燥による影響
夏は湿度も高く、よく汗をかくため、頭皮の湿潤環境が保たれています。
ところが、秋になると空気が乾燥するため頭皮にも潤いがなくなりバリア機能も低下してしまいます。これにより、外部からの刺激を受けて炎症を起こし安くなることで抜け毛の増加につながってしまいます。
また、乾燥により頭皮にかゆみを感じる場合がありもあります。力任せにかきむしってしまうと抜け毛が余計にひどくなる場合があるので注意しましょう。
秋の抜け毛と脱毛症の違い
自分の抜け毛が季節的な影響によるものなのか、それともAGAなどの脱毛症によるものなのかが分からずに悩まれている方も多いことでしょう。
季節性の抜け毛であれば、後ほどご紹介するような対策をとることで防止することが可能です。しかし、AGAのような疾患性の脱毛であればクリニックを受診するなどの専門的な対策が必要になります。
これらの脱毛の原因を簡単に見分けるには、抜け落ちた髪の毛根をチェックしてみましょう。抜け毛を発見したら手にとって、毛根部分を良く観察してみます。
正常な抜け毛であれば毛根部分がマッチ棒のような球形をしているのが分かるはずです。これに対して、異常な抜け毛の場合は毛根部分に膨らみが見られず毛髪と同じくらいの細さになっていたり、毛根部分から細い糸状のものが伸びていたりします。
また、一度にゴッソリと髪の毛が抜けたり、毛根に白っぽい皮脂がついていたりする場合にも注意が必要です。 これらは毛髪が成長期に抜け落ちたことを示しており異常な脱毛のサインといえるため、一度、クリニックを受診する必要があるかもしれません。
秋は誰でも多かれ少なかれ抜け毛が増える季節ですが、1日に300本以上髪が抜けるなど極端な変化を感じた場合は髪がどのような状態で抜けたかを確かめましょう。
秋の抜け毛におすすめの対策
秋に抜け毛が増えるのはある意味自然なことであり、やむを得ないとも言えますが、適切な対策をとることにより抜け毛を減らすことも可能です。
以下に示す方法は日常的に実践できる簡単なことばかりなのでぜひお試しいただきたいと思います。
帽子や日傘で紫外線を防ぐ
頭皮への紫外線のダメージを減らすには帽子や日傘が効果的です。
本来なら夏のうちから使うのが望ましいですが、秋になってからでも決して遅くはありません。男性の方では日傘は恥ずかしいと感じる方も多いと思いますが、最近は多くの店でメンズ用の日傘も販売されており、それほど気兼ねする必要はないでしょう。
育毛剤を使用する
育毛剤は頭皮の毛乳頭に作用することで毛母細胞の細胞分裂を促し、発毛促進効果や脱毛予防効果をもたらします。
同時に、殺菌作用もあり乾燥によりバリア機能の低下した頭皮で雑菌の繁殖を抑制し、保湿効果ももたらします。
有名な育毛剤としては株式会社ソーシャルテックから発売されているチャップアップなどがありますので、秋の間だけでも抜け毛の防止に使われると良いでしょう。
シャンプー・トリートメントで保湿する
シャンプーやトリートメントで頭皮のスキンケアを行うことも大切です。
その際にはアシルグルタミン酸などのアミノ酸やヒアルロン酸などの成分を豊富に含んだ商品を使うことで、頭皮への刺激を抑え潤いを保つことができます。
逆に、ラウリル硫酸Naなどを含む石油系(高級アルコール系)シャンプーは洗浄力は強いものの、頭皮への刺激も強いといわれているので秋などの抜け毛が多い時期の使用には注意が必要です。頭皮や毛先になどにひどい乾燥が起きている場合にはシャンプーを見直してみましょう。
頭皮をマッサージする
頭皮をマッサージして血行を改善することは抜け毛の防止にも大きな効果を発揮します。正しい方法でマッサージをすると硬直していた血管が揉みほぐされて血流が良くなり、毛髪の発育に必要な栄養素がしっかりと毛根に行き届くようになります。マッサージは手を使って行うこともできますが、専用の機器も発売されています。また、手軽にできるマッサージ方としてシャワーを用いるやり方もあります。入浴時にシャワーの水圧を上げて頭皮にまんべんなく押し当てることで、血行促進効果をもたらし、毛穴に詰まった頑固な脂汚れも洗い流してくれます。
食生活を見直す
抜け毛の防止にはしっかりとした食事をとることも大切です。
タンパク質やビタミン、ミネラルを良く含んだ食事を摂ることで毛髪にきちんと栄養を行き渡らせるようにしましょう。
そのためには肉類、卵、海藻類、野菜、果物などを積極的に摂取することがお勧めです。また、同時にトランス脂肪酸を含む油物の取り過ぎには注意が必要です。スナック菓子やインスタントラーメン、揚げ物類などが好物な方は、秋の間は特に少なめに抑えましょう。
生活習慣を見直す
規則正しい生活を心がけることは抜け毛の減少にもつながります。特に良質な睡眠の確保は健康な毛髪を維持する上で非常に大切です。寝ている間に分泌される成長ホルモンの発毛促進効果や脱毛予防効果を最大限に利用するためにも、早寝・早起きの習慣を確立しましょう。
特に眠りについてからの3時間は成長ホルモンの分泌量が増えると言われています。良質な睡眠を確保できるように就寝前は軽くストレッチをしたり、スマホ等を見るのを止める等の工夫を取り入れることをお勧めします。
禁煙をする
喫煙は血流を妨げることで頭皮に大きな悪影響を与えます。ただでさえ抜け毛が増えやすい秋に喫煙をすると、脱毛が加速してしまいます。
また、喫煙は抜け毛以外にも多くの健康上の被害をもたらすことが明らかになっているため、タバコを吸われている方はこの機会に是非とも禁煙することをお勧めします。
飲酒はほどほどにする
アルコールは適量であれば血行を促進するとも言われていますが、過度の飲酒は肝臓に負担をかけ、頭皮にも悪影響を及ぼします。
厚生労働省の「健康日本21」ではアルコールの摂取量の目安は1日20gと定めされているため、この基準を満たすような適度な飲酒を心がけるようにしましょう。
ヘアスタイルを変更する
ヘアスタイルの変更は手軽にできる薄毛対策の一つです。清潔感があり好感度の高いベリーショートやおしゃれ坊主といった髪型にすることで薄毛も目立たなくなります。
また、冬になって寒くなり抜け毛も減ってくる頃には髪の毛も伸びてくるので、夏から秋にかけては短く刈り込んだスタイルを定番にするというのも良いのではないでしょうか。
まとめ
今回は秋に抜け毛が増える原因と対策を解説しました!
秋になり急に抜け毛が増えると焦ってしまうと思いますが、過剰なほどの抜け毛出なければ心配はいりません。シャンプーや育毛剤などいつもより保湿に重点を置いたヘアケアとバランスの取れた食生活、そして質の良い睡眠時間の確保を意識して季節の変わり目を乗り切りましょう!
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