「男性型脱毛症診療ガイドライン」でAGA治療のポイントを学ぼう

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男性型脱毛症、つまりAGAの診療ガイドラインが存在することを あなたは知っていますか?

AGAを改善させたい人は、知っておいた方が都合の良い知識でもあるので今回の記事で理解していってください!

男性型脱毛症ガイドラインが制定されたことを知っていますか?

公益社団法人日本皮膚科学会によって 「男性型脱毛症ガイドライン」が制定されたことを知っていますか?

男性型脱毛症ガイドラインとは、AGAの治療を効率的に行うための治療指針となっているいわばAGA治療の土台のようなものだと考えて頂けると理解が楽だと思います。

男性型脱毛症ガイドラインは、製薬会社からの圧力が極力入ってこないように科学的根拠があるのかという中立的な目線で作られているためAGAの治療指針として使われているのです。

なぜ制定されたのか

なぜ「男性型脱毛症ガイドライン」が制定されたのでしょうか。
それは、科学的根拠のないAGA治療を行うクリニックや育毛サロンが増加したことが原因です。

AGA治療を行っている人は、薄毛や抜け毛を改善するために高い治療費を支払って改善させようと行動しているにもかかわらず効果のない治療を行うクリニックや育毛サロンが存在しています。

無意味な治療に時間をとお金を費やす患者を減らすため、標準的な治療法を決めるために男性型脱毛症ガイドラインが制定されました

ガイドラインの見方

それでは早速、男性型脱毛症ガイドラインの見方について紹介したいと思います。

男性型脱毛症ガイドラインには5つの推奨度が設定されておりそれらに従って治療を進めることで症状の改善に繋がると考えられています。

推奨度A 行うよう強く勧められる
推奨度B 行うよう勧められる
推奨度C1 行うことを考慮しても良いが、十分な根拠がない
推奨度C2 根拠がないのであまり勧められない
推奨度D 行わないように勧められる
出典:男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)|公益社団法人日本皮膚科学会

現在AGAに対して行われている治療法にこれらの推奨度が振り分けられておりそれらを参考に治療法を決めることで症状改善が近づきます。

AGA治療法と推奨度まとめ

【A】 男性と女性ミノキシジルの服用
【A】 男性のフィナステリド服用
【B】 自毛植毛術
【C1】 塩化カルプロニウムの外用
【C1】 t-フラバノン(成分)
【C1】 アデノシン(成分)
【C1】 サイトプリン・ペンタデカン(成分)
【C1】 ケトコナゾール(成分)
【C2】 ケファランチン(成分)
【D】 女性のフィナステリド服用
【D】 人工毛植毛術
出典:男性型脱毛症診療ガイドライン(2010年版)|公益社団法人日本皮膚科学会

ガイドラインに表記されている推奨度は上記の通りです。
AGA治療薬としてはミノキシジルやフィナステリド(プロペシア)が有名ですが、ガイドラインの中でも最も高い推奨度となる「A」が付与されています。
こうしたことからも、しっかりとした科学的根拠に基づいて処方されているのが分かりますね。

また、症状や体質によっては推奨度A以外の治療法を薦められる場合や、複数の治療薬を併用して治療を実施する場合があります。
実際に治療を受ける際には、医師にガイドラインの説明をしてもらいながら治療方針を決めることでガイドラインを有効に利用することができます。

ガイドラインで抑えておきたいポイント

男性型脱毛症ガイドラインのガイドラインについて説明しましたがガイドライン自体に強制力はありません。
あくまでも、推奨される治療法を提示している形になります。

クリニック側としては、ガイドラインを参照にしつつ効果的な治療を行うことができ
治療を受ける側としても「今行われている治療法は適切なのか?」と思った時に一つの判断基準として使用することができます。

また、一定の治療基準があることを理解しておけば悪徳クリニックや育毛サロンの意味のない治療に気が付くことができます。

意味のない治療に治療費を払う必要はありません。不要と判断することができるような正しい知識を身に着けるためにも、一度男性型脱毛症ガイドラインに目を通しておくと良いでしょう。

まとめ

男性型脱毛症ガイドラインは、一般の方が見るには少し専門的で難しい内容となっています。
しかし、適切な治療を受けるための知識として概要だけでも理解しておくと、今後の治療に役立ちます。
あなたと相性の良い治療を行い髪の毛を守ってあげましょう。

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